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糖質を味方にする

Section 1:糖質=悪者じゃない。正しく選べば、代謝も肌も整う

Section 2:糖質を整える“実践ステップ”

Section 3:巡らせる代謝と栄養素の力

Section 1:糖質=悪者じゃない。正しく選べば、代謝も肌も整う

「太る」ではなく、「巡らせる」ために糖質を活かす

「糖質=太る」「甘いものはNG」  そんなイメージを持っている方は少なくありません。
けれど実は糖質は、脳・筋肉・ホルモン・肌にとって欠かせない“生命エネルギーの源”なのです。

今までもお話ししましたが、もし極端に抜いてしまえば、代謝が落ち、集中力が下がり、肌や女性らしい潤いまで失われてしまいます。
大切なのは「糖質の量を恐れること」ではなく、どう選び、どう巡らせるか
正しく取り入れれば、糖質は“太る原因”ではなく“代謝と美を支えるパートナー”になります。

糖質の3タイプと特徴

種類主な食品特徴体への影響
単糖類(ブドウ糖・果糖)果物・ジュース・お菓子吸収が速く血糖値が急上昇即効性◎/スパイクのリスク
二糖類(砂糖・乳糖など)白砂糖・はちみつ・ミルク系スイーツ甘味が強く吸収も早い過剰摂取で脂肪蓄積・糖化
多糖類(でんぷん・穀類)ごはん・雑穀・芋類ゆっくり消化され長時間エネルギー持続血糖安定/代謝サポート

糖質が持つ“美と代謝の力”

  1. 脳の唯一のエネルギー源
    ブドウ糖は脳の燃料。不足すると集中力低下・イライラ・無気力感を招く。
  2. 代謝のスイッチ
    糖質が入ることでインスリンや甲状腺ホルモンが働き、脂肪燃焼や体温維持をサポート。
  3. 潤いとハリを支える材料
    肌のコラーゲンやヒアルロン酸の合成には糖が関与。抜くと潤いと弾力が落ちやすい。
  4. ホルモンバランスの安定
    女性ホルモンの分泌や安定にも糖質由来のエネルギーが必須。

まとめ

糖質は「巡らせる」ことで味方になる

  • 糖質は 脳・筋肉・ホルモン・肌 に欠かせない燃料。
  • 「単糖・二糖を多糖に置き換える」だけで、血糖も感情も安定する。
  • 抜くのではなく、“正しく選び、巡らせる”ことが代謝と美のカギ。

糖質は敵ではなく、あなたの体を循環させ、美しさを引き出すパートナーです。

Section 2:糖質を整える“実践ステップ”

ダイエット成功のカギは「血糖コントロール」にある

痩せやすい人と、太りやすい人の分かれ道。
その大きな違いは 血糖値が安定しているかどうか にあります。

血糖が緩やかに推移すれば、糖質は効率よく燃料として使われ、脂肪として蓄積されにくい。
逆に血糖が乱れれば、インスリンが過剰に分泌され、脂肪はため込まれ、さらに急降下による強烈な空腹や甘いものの衝動がやってきます。

つまり「代謝・ホルモン・食欲」を同時に整える最大のポイントこそ、血糖コントロール
そのために大切なのが、炭水化物の選び方・食べ方・組み合わせ方です。

炭水化物の選び方

種類具体例特徴血糖コントロールとの関係
精製炭水化物白米・白パン・うどん・菓子パン・砂糖食物繊維やミネラルを失い、吸収が速い血糖を急上昇 → 太りやすく糖化を招く
未精製炭水化物玄米・雑穀米・全粒粉パン・さつまいも・根菜類食物繊維・ビタミン・ミネラルが豊富で吸収が緩やか血糖が安定しやすい/腸・代謝・美肌をサポート

→ 基本は「未精製 × 食物繊維の多い炭水化物」を選ぶこと。
これが血糖を整え、代謝も肌も味方にします。

血糖コントロールがダイエット成功のカギ

これまでに触れた 代謝・ホルモン に加え、もうひとつ重要なのが 血糖コントロール
血糖値を安定させることで、脂肪の蓄積を防ぎ、食欲の乱れや甘いものへの衝動も落ち着いていきます。つまり「痩せやすさの土台」は血糖の安定にあるのです。

GI値(グリセミック・インデックス)とは

  • 食品に含まれる糖質の「質=吸収の速さ」を示す指標
  • 基準は「糖質50gを摂ったときの血糖値上昇度
  • 高GI食品(70以上)は血糖値を急上昇させやすい

→ ただし、実際の食事で糖質を50gも摂ることは少ないため、GI値だけで判断すると誤解が生じることがあります。

GL値(グリセミック・ロード)とは

  • 計算式:GI値 × 実際の糖質量 ÷ 100
  • 質」に加えて「量」も考慮するため、より現実的な指標
  • 基準
    • GL値20以上=高
    • 11〜19=中
    • 10以下=低

→例えば、にんじんはGI値:80(高い)が、GL値は6(低い。糖質が少ない)。

🌟同じGI値でも量次第で血糖値への影響は大きく変わります。そのため、GI値は目安とし、実践向きとしてGL値と考えましょう。

血糖コントロールしやすい/しにくい食品

しやすい(血糖安定に役立つ)

  • 玄米・雑穀・大麦
  • さつまいも・ごぼう・にんじん(適量)
  • 豆類(レンズ豆・ひよこ豆など)
  • 果物(ベリー・柑橘・りんご)

しにくい(血糖乱高下を起こしやすい)

  • 白パン・菓子パン・うどん
  • 砂糖入りドリンク・ジュース
  • ケーキ・クッキー・白米の大盛り
  • ポテトフライ・じゃがいも大量摂取

💡実践方法:血糖値を緩やかにする

  1. 食べ合わせを工夫する
    糖質は「たんぱく質・脂質・食物繊維」とセットで。
    例:玄米+納豆+味噌汁+焼き魚
  2. 食べる順番を変える
    野菜・たんぱく質 → 炭水化物
    → 血糖スパイクを抑え、消化も安定。
  3. タイミングを選ぶ
    • 朝・昼・運動前 → エネルギーとして使われやすい
    • 夜 → 控えめに or 低GI食品にシフト
  4. 適量を意識する
    → GIが低くても食べ過ぎればGL値は高くなる。
    → 「質×量×タイミング」で判断。
  5. 食後の軽い運動
    → 15〜20分のウォーキングやストレッチで血糖上昇を抑制。

まとめ

  • 血糖値の安定は、代謝・ホルモン・食欲の安定と直結。
  • GI・GLは「太る糖」と「巡る糖」を見極める羅針盤。
  • 食べ合わせ・順番・タイミングを整えれば、甘い衝動も自然に減っていく。

ダイエットの本当の鍵はカロリー制限ではなく、血糖コントロール
糖質を「抜く」から「巡らせる」へ切り替えることで、体は自然に燃えやすく、美しく整っていきます。

Section 3:巡らせる代謝と栄養素の力

糖質は「敵」ではなく、代謝の燃料

糖質は「太る元凶」と思われがちですが、本来は 体を動かす唯一のエネルギー源
特にミトコンドリアは糖質からエネルギーを作る工場であり、これが不足すれば代謝は低下し、疲れやすさやホルモンの乱れにつながります。

重要なのは「摂らない」ことではなく、効率よく巡らせること。そのために必要なのがビタミン・ミネラルといった補酵素です。

代謝を巡らせる栄養素(補酵素)のカギ

  • ビタミンB群
     糖質をエネルギーに変える“点火スイッチ”。不足すると糖が燃えず、脂肪として蓄積。
     例:豚肉・卵・玄米・緑黄色野菜

  •  酸素を運び、エネルギー産生に必須。鉄不足は「隠れ疲労」や代謝停滞の原因。
     例:赤身肉・レバー・ひじき・小松菜
  • 亜鉛
     ホルモン・酵素の働きを支え、糖代謝や味覚を調整。甘いものへの依存を和らげる。
     例:牡蠣・かぼちゃの種・ナッツ
  • マグネシウム
     300種類以上の酵素反応に関与。糖と脂質の代謝、ストレスの緩和にも必須。
     例:海藻・アーモンド・豆類

→これらの栄養素が揃ってはじめて、糖質は“燃えるエネルギー”となり、美容と代謝の味方になります。

💡実践方法:代謝のあげ方

  1. 朝食でスイッチを入れる
     朝に糖質+たんぱく質を摂ることで体温・代謝が上がりやすい。例:玄米+卵+味噌汁。
  2. 筋肉を維持・強化する
     筋肉は最大の代謝器官。スクワットや大きな筋肉を使う運動で基礎代謝を底上げ。
  3. 食事リズムを整える
     極端な空腹やドカ食いは代謝低下の原因。1日3食 or 軽い間食で安定させる。
  4. 水分とめぐりを意識
     水分不足は代謝の停滞に直結。常温の水やお茶をこまめに。
  5. 体温を高める習慣
     入浴、ストレッチ、深い呼吸。体を温めることで酵素反応も活発に。
  6. ストレスケア
     ストレスホルモン(コルチゾール)は代謝を乱す。マインドフルネスや睡眠の確保も大切。

女性ホルモンと「甘いものが欲しくなる理由」

とくに 生理前(黄体期) は、女性ホルモン「プロゲステロン」が増えることで、

  • インスリンの働きが弱まり血糖が乱れやすい
  • その結果、血糖値を下げようとして「甘いもの欲求」が強まる

というメカニズムが起こります。

これは自然な体の反応であり「意思が弱いから」ではありません。
大切なのは衝動に振り回されず、血糖を安定させる工夫をすること。

甘いもの欲求への対策

  • 低GIスイーツに置き換え:ダークチョコ・果物(ベリー・柑橘)
  • タンパク質や脂質と一緒に:ナッツ+チョコ、ヨーグルト+フルーツ
  • 温かい飲み物で代謝を支える:ハーブティーやスープで満足感UP
  • 少量を味わう習慣に:「禁止」ではなく「質と量を選ぶ」

まとめ

  • 糖質は代謝の中心であり、敵にするのではなく 燃やす栄養素とセットで摂ること が重要。
  • ビタミンB群・鉄・亜鉛・マグネシウムが揃うと、糖は脂肪ではなくエネルギーとして巡る。
  • 代謝をあげる習慣 × 血糖コントロール で、痩せやすさ・美肌・ホルモン安定を同時に叶える。
  • 女性はホルモン周期で甘いもの欲が高まるのは自然なこと
  • 甘いものも“整え方”を工夫すれば、無理なくコントロールできる。

ダイエットの本質は「糖質を抜く」ことではなく、代謝を巡らせる土台をつくること。これが持続可能な美しさを生み出します。

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